ミドリムシって?何なの?

"ミドリムシ"という言葉を聞いたことがある。という人は多いですよね。

 

 

 

なんとなく身体にいいらしい。

 

健康にいいらしい。

 

ダイエット効果があるらしい。

 

というあいまいな情報だけをしっている。
という状態の人が多いようです。
では、そのミドリムシについて、より深くチェックして行ってみましょう。

 

ミドリムシの歴史

 

 

 

ミドリムシが発見されたのは1660年代の頃になります。
そして1950年代にはこのミドリムシが行う光合成についての研究が始まり、1970年代に入ってNASAが宇宙開発の視点でミドリムシの研究を始め、1990年代には医療の分野でのミドリムシの効果の研究が行われています。

 

そして爆発的にミドリムシに注目が注がれるようになったのが、2005年に食品としてのミドリムシを大量培養されはじめた。ということが起こったからといわれています。
ただ、ミドリムシ自体は、実は5億年も前から存在している生物で、その歴史は人よりもはるかに長いんです。

 

 

 

このミドリムシ、「虫」という名前が付いていますが、正確には「虫」ではなく「藻」の一種になっています。

 

虫は動物の一種で、自分に必要な栄養は外部から食物として取り入れる必要がありますよね?
ですが、植物の一種である藻は、光合成といって、太陽と水、そして二酸化炭素があれば自分で栄養を作りだして生きていくことが出来ます。
ミドリムシの場合、地球の大気の約1000倍という高濃度の二酸化炭素の中でも生きていくことが出来ます。

 

なぜミドリムシと言われるようになったのでしょう?

 

ミドリムシと呼ばれるのには理由があります。
身体は藻のように緑色で、動物のように細胞を変化させることによって移動することが出来るからなんです。
つまり、植物でありながらも、動物としての性質も併せ持っているんです。
そのため、ミドリムシには動物が必要な栄養素も含まれているという不思議な生き物になっているんです。

 

 

 

ミドリムシに含まれている栄養素は59種類といわれていて、人が生きていくときに必要になる栄養素の大半にあたるものを、ミドリムシはもっているんです。

 

ミドリムシの体調はわずか0.05mmほどで、顕微鏡で見なければみることが出来ないというほど小さな生物です。
この小さな生物に、人が身体の中では合成することが出来ない必須アミノ酸をはじめとした59種類もの栄養を持っているんです。

 

実はミドリムシを食用として食べることによって、人は生きていくことが出来るんです。
先ほども紹介しましたが、動物としての栄養素を持つミドリムシには、DHAやEPAといった植物が本来は持ちえない動物性の栄養素も含まれています。

 

また、ミドリムシにはβ-グルカンの一種であるパラミロンという成分が含まれていて、このパラミロンは抗がん作用や免疫力を高める効果、デトックス効果などがあるために、健康やダイエットに良いと言われているんですよ。

 

天然の生物としては非常に稀な完全栄養食品といことができるんです。
1990年代にNASAが宇宙開発の分野で研究を行ってきた理由の一つが、このミドリムシは完全栄養食品である。
という一面があるからでもあるんですよね。
充分な栄養を摂取することが出来ない途上国の方、そして戦乱などによって起こる飢餓などに苦しむ人を救うためにも、ミドリムシの研究というものは行われています。

 

ミドリムシの驚くべきパワー

 

 

食品としてミドリムシを食べるだけではなく、実はミドリムシはエネルギーとしても注目されています。
ミドリムシは光合成をすることで、自らの栄養を作り出します。
この栄養を作り出すときに、同時に副産物として油脂成分を作り出しています。
この油脂成分というのは、バイオ燃料といって、植物由来のエネルギーになり得るということで注目されています。
ミドリムシが生きていればずっと産みだしてくれるエネルギーということで、石炭や石油、天然ガスなどを使う化石燃料の代替として利用されている。という未来も将来あるかもしれないんですよ。

 

しかも、このミドリムシが産みだすバイオ燃料は、とてもクリーンです。
光合成を行うために必要なのは、水と二酸化炭素、そして光です。
そしてミドリムシは自分自身に必要な栄養素を作り、バイオ燃料を作り、さらに酸素も作り出してくれます。
今までの化石燃料は、燃料と酸素を使い、エネルギーを産みだしながらさらに二酸化炭素など有害なものを排出してきました。
それにより地球温暖化を引き起こし、大きな環境問題になってしまったんです。
ですが、ミドリムシが生み出すエネルギーは、二酸化炭素ではなく酸素を産むんです。

 

 

 

NASAが宇宙開発のためにミドリムシの研究を行ったのは、完全栄養食としてもミドリムシだけではなく、この二酸化炭素を吸い、酸素を吐き出す光合成の部分にも注目していたためなんです。

 

宇宙船や宇宙ステーションなどには空気がありません。
乗務員がそこに滞在すれば、酸素を吸って消費し二酸化炭素を吐き出しますから、当然酸素を産みだす何かが必要になります。
ミドリムシを宇宙船や宇宙ステーションで栽培することで、食料にもエネルギーにも、そして酸素の供給もしてくれる。
というスーパー素材になりえると考えたんです。

 

まだ未知の部分も多いミドリムシですが、この研究は日本が最も進んでいると言われているんですよ。

 

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